点字使用者のための漢字学習資料    トップページに戻る


視覚障害者の漢字学習
(教育用漢字 小学1年)

平成15年11月1日 発行

視覚障害者の漢字学習(小学1年)冊子の赤い表紙       小学1年漢字、いよいよ登場!
        (80字一覧はこちら)
 
データのみの提供だった漢字学習資料がいよいよ冊子となって、皆様のお手元に届きます。
 点字使用者には、さくら色のUV点字です。漢字の字体を触察する楽しさを味わってください。 内容は、今までのデータ資料とほぼ同様ですが、調べやすいように50音順に並べました。各漢字にPC音声のVDMとXPリーダーの詳細読み、音訓読みとその語例が書かれています。 そして、UV印刷で出版した特長として、点字の下には墨字で漢字が書かれてあり、どんな言葉にどのような漢字が当てはまるのかを、晴眼者のサポートを受けながら学習することができます。
 さらには、漢字のもつ意味、字形、成り立ち、部首の解説が詳しく墨字で書かれ、それを読んでもらいながら、家族や友人と楽しく漢字学習ができます。特に、字形や成り立ちは全て文章表現にして理解できるように工夫しました。この解説は点訳された冊子がセットになっています。
 また、弱視用の墨字原本も作成しました。
 180ポイントの教科書体、24ポイントの語例と9ポイントのルビで丸ゴシック体、弱視の方にも見やすい資料となりました。点字と同様に意味や字形、成り立ちの解説も漢字学習を進める上では欠かせないものです。
 点字使用者の漢字の学習法と指導法、および
 弱視児の漢字指導実践例を載せました。
              点字図書の価格について
 2006年10月1日からの障害者自立支援法全面施行に伴い、国としての価格差補償制度は廃止されました。
新制度下では、対象品および給付額は市町村が独自に判断しますので、利用者負担額はお住まいの市町村
によって異なります。地域生活支援事業として従来の価格差補償制度を継続している市町村もありますので、
詳しくはお住まいの市町村の福祉事務所へお問い合わせください。
 なお、「点字図書を墨字図書と同価格で提供する」という取り組みは続けられているようですので、
従来の制度の内容を掲載します。こちらをクリックしてください。
 また、この教材が全国の盲学校で学習計画に組み入れられ、副読本として採用されはじめています。
就学奨励費(学用品購入費または拡大教材費、高等部の教科用図書購入費)や107条教科用図書の
対象となりますので、有効にご活用ください。

漢字シリーズ 価格・注文案内 

点字版      注文先:日本点字図書館 点字図書製作課
 TEL 03−3209−0671  FAX 03−3209−0672
 定価:15,000円(ただし、価格差保障で個人は2,000円)
UV点字とその下に墨字が書かれたページ 意味・字形・成り立ち・部首の解説のページ


墨字版  注文先:点字学習を支援する会
  E-mail:smicchi@olive.ocn.ne.jp
TEL・FAX 045−431−7685
 本体価格:2,000円(税込価格:2,160円)
拡大墨字版のページ 意味・字形・成り立ち・部首の解説のページ

編集: 漢字学習支援グループ
「小学1年」編集メンバー
道村静江(語例作成・原稿作成・全体編集)、眞田英男(漢字体作成)
井上行雄 (データ入力)、菅原哲也(データ加工)
川瀬洋子(解説作成)、飯嶋徳麿(UV点字・墨字印刷)

小学1年 発行にあたっての助成団体
三菱財団
神奈川新聞歳末たすけあい義援金
松下電器ボランティア市民活動資金支援プログラム

        漢字学習の普及について
 本グループは、この3年間、漢字学習資料の提供に心血を注いできました。
全国で初めてのグラフィックデータによる漢字体の作成と、教育現場で使いやすい教材としてデータ提供を行ってきました。しかし、データだけの提供では、出力側の点字プリンタや点図ソフトの稼働環境が整わず、十分な活用がなされなかったようです。
 そこで、UV点字と墨字併記の晴眼者のサポートを受けやすい冊子の発行をしたいと願い、その実現に取り組んできました。しかし、UV点字の印刷費が非常に高額になるため、活用しやすい価格設定がどうしてもうまくいかず、1年以上も財政面での試行錯誤が続きました。
 そして、今回、墨字版を作成することで原本としての存在価値が出て、点字図書給付事業(価格差保障制度)を活用することが可能となり、この難問が解決されました。この経緯の中で、UV点字冊子と解説部分を点訳した冊子をセットにして、日本点字図書館から発行していただけることになりました。これで、個人レベルで安価に所有できる冊子が実現できたわけです。
 残る問題は、全国の盲学校や点字図書館など視覚障害者関係機関の公的施設には、この制度が適用されないため、高額になる冊子の普及が危ぶまれたことです。そこで、多方面へ視覚障害者に漢字学習が必要なことを訴えたところ、三菱財団および神奈川新聞社・神奈川県共同募金会の深いご理解とご支援を得、助成金をいただきました。全国の公的関係機関には、この助成金で墨字版と点字版を寄贈させていただきます。
 今、視覚障害者がよりよい社会参加を実現するためには、情報機器の活用が必要不可欠となっています。その基礎となる漢字の力を養うためにも、この冊子の有効な活用と普及を心から願っています。


中学校編 漢字カード
(常用漢字1130字)
こちらをクリック 

 小学校編 漢字カード
(1年〜6年 各学年毎)
こちらをクリック


視覚障害者の漢字学習
(常用漢字2136字 総索引集)
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(常用漢字 中学校編)
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