Q1 点字ってどんな形ですか?

                                    前ページに戻る

 点字は、6つの点からできていて、3つずつ縦2列に並んでいます。それぞれに番号がついて、左上から下に@の点、Aの点、Bの点、右上から下にCの点、Dの点、Eの点という呼び名がついています。この点のあるなしの組み合わせで63通りの点字が作られています。

点字の大きさ
(ちょっと細かい話かもしれませんが、それほど点字は大きさにこだわった微妙な繊細な文字なのです。)

 6つの点が指先に入るように大きさはほぼ決まっています。
見た目にわかりやすいからといって、大きくしても点字としては使えません。
 点字の大きさは、点そのものの大きさ、点間、マス間、行間がそれぞれ決まっています。使う器具によって0.1mm単位での差はありますが、ほんの少しの差でも、指で感じる点字の大きさはずいぶん違ってきます。

 標準は次の通りです。
(ここでいう点間、マス間などのサイズは、点の中心から次の点の中心までをいいます。)

 ★点の大きさ・・・点の直径は約1.4mmとほぼ決まっています。断面で見ると上面は平らでその直径は約1.2mm、高さは0.3mm〜0.5mmで、その形は半円ではなく横長の長方形で角が丸くなった形となっています。

 ★点間・・・一つ一つの点の間隔で、2.1mm〜2.3mmとほぼ決まっています。多くの点字は、縦の点間(@Aの点の間)が横の点間(@Cの点の間)より0.1mm程度大きくなっています。

 ★マス間・・・6点で構成された一つの点字を一マスと言い、そのマスとマスの間をマス間と言います。そのマス間は器具によって異なっていて、3.0mm〜4.0mmといろいろです。一つの点字の大きさは同じでも、マス間が大きいほど一つずつの点字がより強調されてはっきりと感じられ、点字そのものが大きく感じられて読みやすいのです。現在使われている器具の中では、パーキンスブレイラーという点字タイプライターで書かれた文字がマス間が4.0mmと一番大きく、初心者には読みやすい点字となっています。

 ★行間・・・片面打ちの場合は約5mm程度、両面打ちの場合は約9mm程度です。
 両面打ちとは、1枚の紙に表面に打った後に、裏面から点字が重ならないように行間に打つ方法です。点字用紙の節約になり、点字盤で打つときや教科書、点字本などはすべてこの印刷方法です。


<点字を連続した場合>
6つの点を一マスといい、点間とマス間が違っているのがわかるでしょう。