点訳便利帳のあゆみ トップページに戻る

「点訳便利帳 2008年版」 完成!
現場が必要としている内容を50頁近く加筆。必要な情報が満載!
(税込み価格 1,080円)

 「2003年版・2005年版」は5,700部が全国の方々に活用されました。この度、在庫がなくなり増刷するにあたって、点訳に際しての様々な迷いへのアドバイスや指導上参考となるものをより多く盛り込みたいと「2005年版」より50頁ほどの大幅な加筆をして『2008年版』として発行させていただきました。
 内容としては、盲学校の現場でよく使われる内容や転勤されてきた先生方に点訳の仕方や指導法を知っていただくための研修資料として活用できるように心がけて作成しました。そのために、大本の表記法では規定できないような内容も、独自の判断で情報提供のつもりで書いた部分も多くあります。
 主な加筆内容は、算数・数学分野、書き方の形式、試験問題の書き方などです。特に、文書例を多く載せましたので様々な形式に対応できるものやヒントがどこかに載っていると思います。試験問題の表記も実際の現場で採用されている方法も多く載せました。その他、学校でよく使われる用例や参考項目を追加しました。また、指導上必要と思われるアドバイスなどもたくさん書かせていただきました。
  014年1月に若干の加除修正を加えて「第2版第1刷」として増刷しました。
それに伴い、本体価格
1,000円+税とさせていただきます。2014年4月1日より、税込価格1,080円となりました。
 (冊子送付時に郵便振込用紙を同封しますので、それで送金してください。送料は各自負担)
 お申し込みは、住所・電話・所属・氏名・冊数を明記の上、道村静江smicchi@olive.ocn.ne.jpまで
 なお、点字版はデータで提供しています。

点訳データもダウンロードできます
点訳2008年版

【内容紹介】
第1編 点字表記
第1章 語の書き表し方 第2章 分かち書きと切れ続き
        文法用語の簡単な解説と
        分かち書きの感覚を養うアドバイスも
第3章 アルファベットと外国語
        多様なアルファベット表記の処理方法や
        略字・縮字などのことも少し紹介
第4章 数字と数学記号
        小学校算数分野、中・高等学校の数学分野
        の基本的な表記を掲載。改定された内容
第5章 記号・符号の使い方
        マスあけや使い方などを丁寧に解説
第6章 書き方の形式
        会議資料・行事案内文など、学校でよく
        使われる文書類、試験問題の表記など
第7章 理科記号
        化学記号、単位など専門分野の基礎
第8章 情報処理用点字
        E-mail、ホームページの書き方、
        情報処理用点字の基本
第9章 古文・漢文 第10章 点字楽譜
        一般的な点字楽譜の書き表し方、箏曲
第2編 参考資料
その1 パーキンスと点字盤の操作
       名称や使い方、チェック項目など
その2 ファイルの整理と用具
        ファイルや点字用紙等の種類の情報も
その3 特殊音
        特殊音の構成と分類、覚え方
その4 アルファベット
        ブライユの点字配列表と簡単な覚え方
その5 点字学習のレディネス
       乳幼児期の指導・配慮事項など
その6 点字の読み指導と書き指導
        指導計画作成上の留意点と具体的な指導法
その7 点字使用者の漢字指導
        データの紹介と漢字指導の実践から
その8 触図の作成と読み取り指導
        研究途上の分野で一般的な紹介

点訳便利帳2005年版
 2005(平成17)年5月発行

2003年版の印刷ミスを修正し、
「第3章アルファベットと外国語」に若干の加筆
点訳便利帳2003年版
 2003(平成15)年5月発行
点訳便利帳2003年版の表紙(朱色にパーキンスブレイラーのキーをデザインしたもの)
 横浜市立盲学校点字研究部では、過去20年間に4冊の点訳便利帳を発行してきました。
 最初の動機は単純なものでした。大元の日本点字表記法を手元に置くことの少ない教職員に、簡単なわかりやすい手引き書ができないものかとの発想でした。
 1冊目は他の手引き書丸写しのお粗末なものでした。その後少しずつ改良を加え、学校現場で使いやすい手引き書を目指して製作してきました。
 日本点字委員会発行の「日本点字表記法」を中心に置き、点訳ボランティアサイドに「点訳のてびき」があるとしたら、指導の立場をとる盲学校サイドにも適切な手引き書があっていいのではないかと思います。
 2001年秋に表記法が改訂され、それに合わせて便利帳の改訂作業を進める中で、盲学校の教職員が自己研修できるようなもの、指導上参考になるような内容、日本語の表記だけでなく専門分野の表記など、多彩に取り入れたものを作りたいと欲張りました。
 そして、2003年5月1日とうとう完成しました。今回の版から、全国の個人が活用しやすいように、「点字学習を支援する会」からの発行にしてあります。是非ご活用ください。
 そして、盲学校サイドの
点字に関する研究の助力になればと願っています。
                                   (2003年版 発行時の言葉)


過去の点訳便利帳の紹介
1984年(昭和59年)3月発行 1989年(平成元年)9月発行 1995年(平成7年)2月発行
初版点訳便利帳のベージュ表紙 改訂点訳便利帳の緑表紙 新点訳便利帳の赤表紙
 発行のきっかけは、「日本点字表記法」では解説が難しく、職員が手元に置いて、わかりやすく気軽に使える手引き書が欲しいという声でした。、「点訳のてびき」を大いに参考にしましたが、ほとんど丸写しで特色のないものでした。
 数学・理科記号に関しては、基本的なことは別冊を見なくてもわかるようにこの一冊に組み込みました。
 初版では配慮できなかった部分、新たに加えたい内容を職員の声を聞きながら盛り込みました。
 間違えやすい分かち書きに索引を付けて見やすくしたり、記号符号の解説を多くしたり、書き方の用例を増やしました。また、指導上便宜的に使う書き方も盛り込みました。数学・理科記号の他に、英語の略字等も載せました。
 1990年の改訂からずいぶん遅れての発行でしたが、改訂された内容が十分に徹底していないこともあって、より正確にわかりやすく知らせることを目的に編集しました。学校関係の語句や書き方の用例を多くしました。
 巻末に、知っておくと便利な情報を載せました。この資料に関しては、他の手引き書に載っていない独自のもので、特徴が出ました。全国から譲ってほしいとの要望が多かった本です。